東京には、昭和の面影を残す純喫茶から、最先端のスペシャルティコーヒーを提供するサードウェーブ店まで、実に多様なカフェが存在します。一杯のコーヒーを通じて、東京の奥深い文化に触れてみませんか。
この記事では、東京のカフェを「純喫茶」「サードウェーブ」「テーマカフェ」などカテゴリ別にご紹介。カフェ好きのライターが実際に訪れて、雰囲気や味わいを確かめたお店だけを厳選しています。
昭和の香り漂う純喫茶
「純喫茶」とは、アルコールを提供しない喫茶店のこと。昭和30〜40年代に全盛期を迎え、独特の内装とメニューで多くの人々に愛されました。近年は「レトロブーム」もあり、若い世代からも注目を集めています。
純喫茶の魅力
- 独特の空間美:赤いビロードのソファ、シャンデリア、ステンドグラスなど、店主のこだわりが詰まった内装
- 丁寧に淹れたコーヒー:サイフォンやネルドリップなど、手間暇かけた抽出方法
- 懐かしいメニュー:ナポリタン、クリームソーダ、プリンなどの定番メニュー
- 時間がゆっくり流れる空間:Wi-Fiもコンセントもない、デジタルデトックスの場所
エリア別おすすめ純喫茶
銀座・有楽町エリア
日本のカフェ文化発祥の地ともいえる銀座には、創業100年を超える老舗も。仕事帰りのビジネスパーソンが一息つく姿も見られます。
神保町エリア
古書店街として知られる神保町は、純喫茶の宝庫。本を片手にコーヒーを楽しむ、知的な時間を過ごせます。
浅草・上野エリア
下町情緒あふれるエリアには、地元の常連さんに愛される庶民的な喫茶店が多数。散歩の休憩にぴったりです。
サードウェーブコーヒーの世界
「サードウェーブ」とは、コーヒー豆の産地や品種、焙煎方法にこだわり、ワインのように個性を楽しむ新しいコーヒー文化のこと。2000年代後半から東京でも広がり始め、今では各地に専門店が点在しています。
サードウェーブコーヒーの特徴
- シングルオリジン:単一産地の豆を使用し、産地の個性を楽しむ
- 浅煎り:酸味やフルーティーさを活かした焙煎
- ハンドドリップ:一杯ずつ丁寧に抽出
- トレーサビリティ:生産者の情報が明確
注目エリア
清澄白河
「コーヒーの街」として知られる清澄白河。倉庫をリノベーションした広々とした空間で、こだわりの一杯を楽しめます。アート好きな方は、現代美術館とあわせて訪れるのもおすすめ。
蔵前
「東京のブルックリン」と呼ばれる蔵前には、ものづくりの街らしいクラフト感のあるカフェが点在。革製品の工房などと一緒に巡るのも楽しいです。
代々木上原・代々木公園
感度の高い人々が集まるエリア。北欧スタイルのカフェや、焙煎所併設の専門店など、個性的な店が多いのが特徴です。
テーマ・コンセプトカフェ
東京には、特定のテーマやコンセプトを持ったユニークなカフェも多数存在します。
ブックカフェ
本に囲まれながらコーヒーを楽しめるブックカフェ。代官山や下北沢には、書店併設型のカフェが充実しています。
猫カフェ・動物カフェ
動物と触れ合いながらお茶ができるカフェ。猫カフェは秋葉原や池袋に多く、最近はハリネズミやフクロウのカフェも人気です。
アートカフェ
ギャラリー併設のカフェでは、アート鑑賞とコーヒータイムを同時に楽しめます。表参道や六本木エリアに多く見られます。
カフェ巡りのコツ
訪問前に確認すること
- 営業時間:純喫茶は夕方で閉まる店も多い
- 定休日:個人店は不定休の場合も
- 支払い方法:現金のみの店も多い
- 混雑状況:人気店は行列ができることも
カフェでのマナー
- 撮影前に店員さんに確認(撮影禁止の店も)
- 長時間の滞在は追加オーダーを
- 静かな雰囲気の店では会話のボリュームに注意
- 荷物は最小限に(狭い店も多い)
コーヒーをもっと楽しむために
カフェ巡りをより楽しむために、コーヒーの基礎知識を少しだけ身につけておくと良いでしょう。
代表的な抽出方法
- ドリップ:最もポピュラーな方法。お湯を注いでフィルターで抽出
- サイフォン:気圧差を利用した抽出法。純喫茶で多く見られる
- エスプレッソ:高圧で抽出した濃厚なコーヒー
- フレンチプレス:金属フィルターで油分も楽しめる
産地による味の違い
- エチオピア:フルーティーで華やかな香り
- ブラジル:ナッツのような香ばしさ、バランスが良い
- コロンビア:まろやかで飲みやすい
- ケニア:明るい酸味とベリー系の風味
コーヒーの好みは人それぞれ。いろいろな店を巡りながら、自分好みの一杯を見つけてみてください。