東京は、江戸時代から続く伝統建築と、世界最先端の現代建築が共存する稀有な都市です。寺社仏閣の荘厳な佇まいから、未来を感じさせる超高層ビルまで、東京の建築は訪れる人々を魅了し続けています。
この記事では、建築ファンはもちろん、初めて東京を訪れる方にもおすすめの建築スポットを、エリア別にご紹介します。それぞれの建築の歴史や設計の特徴も解説しているので、より深く東京の建築を楽しむことができるでしょう。
東京のシンボル的建築
東京タワー(港区)
1958年に完成した東京タワーは、高さ333メートルの自立式電波塔です。設計は内藤多仲。エッフェル塔を参考にしながらも、日本独自の耐震技術を取り入れた構造となっています。
特別展望台(トップデッキ)からは、天気の良い日には富士山まで見渡すことができます。夜間のライトアップは季節やイベントによって変化し、東京の夜景の象徴となっています。
東京スカイツリー(墨田区)
2012年に開業した東京スカイツリーは、高さ634メートルで世界一高い自立式電波塔です。設計は日建設計。日本の伝統的な「そり」と「むくり」を取り入れた独特のフォルムが特徴です。
展望台は地上350mの「天望デッキ」と、450mの「天望回廊」の2つがあります。周辺には「東京ソラマチ」という商業施設もあり、一日中楽しめるスポットです。
歴史的建造物
浅草寺(台東区)
628年創建と伝わる東京最古の寺院。現在の本堂は1958年の再建ですが、江戸時代の姿を忠実に再現しています。雷門から仲見世通りを抜けて本堂に至る参道は、日本建築の空間構成の美しさを体感できます。
東京駅丸の内駅舎(千代田区)
1914年に完成した赤レンガ造りの駅舎は、辰野金吾の設計。2012年に創建時の姿に復原され、国の重要文化財に指定されています。ルネサンス様式を基調としたデザインは、明治時代の近代化を象徴しています。
現代建築の傑作
国立新美術館(港区)
2007年開館。黒川紀章の設計による最後の大型作品です。波打つようなガラスのファサードが特徴で、館内に柱がなく、自然光が降り注ぐ開放的な空間が広がっています。
根津美術館(港区)
2009年に隈研吾の設計でリニューアル。竹を多用した外観と、日本庭園を眺める静謐な空間が、都心にいることを忘れさせてくれます。
東京国際フォーラム(千代田区)
1996年完成。ラファエル・ヴィニオリ設計の巨大な船のようなガラスの建物は、東京を代表する現代建築の一つ。特に「ガラス棟」の内部空間は圧巻です。
建築巡りのおすすめコース
丸の内・日本橋コース(所要約3時間)
- 東京駅丸の内駅舎からスタート
- 丸ビル・新丸ビル(丹下健三設計)
- 東京国際フォーラム
- 三菱一号館美術館(明治時代の復元建築)
- 日本橋(重要文化財)
表参道・青山コース(所要約2時間)
- 表参道ヒルズ(安藤忠雄設計)
- TOD'S表参道(伊東豊雄設計)
- プラダブティック青山(ヘルツォーク&ド・ムーロン設計)
- 根津美術館
建築撮影のコツ
東京の建築を美しく撮影するには、いくつかのポイントがあります。
- 早朝や夕方の「マジックアワー」を狙う
- 広角レンズで建物全体を収める
- 人の少ない時間帯を選ぶ
- 反射を活かす(ガラス建築の場合)
特に東京駅や東京タワーは、夜景撮影も人気です。三脚を使用する場合は、周囲の通行の妨げにならないよう注意しましょう。